長野県上田市 聖マリア幼稚園のホームページ

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園長先生のお話

園長先生のお話

 

 「遊び」と「友達」の力
                                            小松 瞳
 
友人のできないことを苦にして訪ねてくる少年。ピアノのレッスンや勉強のために、幼児期からあまり戸外で友達遊びをしなかった。遊びならいつでもやれると思っていたし、友人も必要になれば容易に得られると思ったから、勉強や稽古事の方を優先させた、と母親は言った。最近は、勉強のよくできる子どもは珍しくないが、遊びの上手な子どもにはめったに出会うことがない。遊びのできない、友人も得られない子どもたちは、社会生活が困難であり、学校や社会での孤立は避けられず、不安と無力感にとらわれる。・・・・・
と(相田みつを書・佐々木正美著に)あります。
 
友達との関わり方や遊び方は一人で自然にできることではありません。また「友達と関わる」「元気に遊ぶ」は一つ一つとても大事なことですが、同時にすることで友達との関わり方を覚え、遊ぶことを楽しいと思い、幼稚園生活(社会生活)の充実感に繋がるのです。未満時や年少児では友達を気にしながら近くで遊ぶ、年中児では友達とごっこ遊びに発展させる、年長児では友達と相談して遊びを決めて楽しむなど、年齢や時期によっても違いがあったり子どもによっても違いがありますが、この幼児期の園生活から子どもの社会という広い空間で友達との関わり方を学び、同時に遊びの楽しさを発見していくのです。場所やおもちゃの取り合いなどのトラブルや思うように行かない時のいらだちは、友達がいるからこそ起こることです。またトラブルがあるから自分で考えることもするのです。「いやだなあ」という気持ちにもなるでしょう。そして仲間から抜けてひとりで遊ぶこともあるでしょう。
今、幼児教育で取り上げられている「幼児期の終わりまでに育ってほしい
10の姿」の中に、「自ら」「見通しを持って」「○○しようとする」という姿が大事とあります。上手くいかなかった時、なぜなんだろう・・・なぜダメなのか、どうすればいいのかを考え、やってみる。という経験です。友達と遊ぶことや出来ている事実だけでなく、遊ぼうとしているか、やろうとしているかという、そこに行きつくまでのプロセスが大事だということです。自分で見つけ出していく力、気づける力です。
「なかよく遊んでね。」「けんかしないでね。」だけではナンセンスです。
まして喧嘩もトラブルも経験していない子どもに言ってもなおのこと、意
味がありません。色々ぶつかりながら友達を知り、友達を増やしていきます。そして関わり方を知っていきます。「友達」と「遊び」は一緒に経験することから成り立っていきます。そして何か起こった時に親がどう言ってあげるか
どう対応するかが大切です。考えてみて下さいね。
新学期が始まったばかりですが、学年ごとに違ったあせりも出てくること
でしょう。求めすぎず、でも前に向かって進んで行かれるように、「今」の
子どもの姿をしっかり見つめて対応していきましょう。