長野県上田市 聖マリア幼稚園のホームページ

  • 〒386-0018
  • 長野県上田市常田2-2-1
  • TEL:0268-22-1398
  • FAX:0268-22-9859
  • E-mail:
  • st.maria@crest.ocn.ne.jp
  •  

 

>
>
園長先生のお話

園長先生のお話

 

まずは家庭から~  体の習慣化  
小松 瞳
           
 
人間は生まれた時から、多くは親に育てられ、その後多くの友人と交わり、自分の行動パターン、思考パターンが受動的に決定していきます。しかしその中でも最も影響の大きい時期は幼児期なのです。小さい時に習慣化したものは、その後の人生に大きな影響を与えていくと言ってもいいでしょう。たとえばしっかり計画を立てて勉強する習慣のある子は、計画を立てる習慣が日常からできていて、友達と遊ぶ時もしっかり時間の枠組みができているのです。計画を実行するときに重要なことは、時間を守るという事です。日常生活の些細な出来事に対して時間を守れない子が勉強の時だけ時間を守れることはありえないのです。
社会人の場合でも仕事上で効率性が高い人は、日常生活においても効率を高めた無駄のない生活をしていますよね。
一学期が終了し夏休みに入ると少々生活リズムが変わりますので、この期間にまず「体の習慣」について考えてみて頂きたいと思います。
 
体の習慣とは生活習慣のことで、「挨拶・時間・整理整頓」を意味します。この3つは学力にも影響しているそうです。
まず、「挨拶」です。これはあたりまえのことなのですが、なかなか言えない子や大人も人によって挨拶の仕方が色々です。実は人と人とのコミュニケーションが始まる第一歩なのです。挨拶という行為は積極的行為であり、自分から主体的にするもので、人から受ける印象が良くなったり、情報が多く集まるという事が起こり始めます。もちろん人から良い印象を得ようとか、情報を集めることを目的に、挨拶をするのではありませんが、結果として社会に出てからも明るく元気な人には情報や人が集まり様々なチャンスが舞い込んでくるわけです。ですから、幼児期においては毎日の挨拶は癖になるまで行う事が大切です。誰に対しても明るく挨拶が出来ること、これは人間としてあるべき姿の第一歩です。
次に「時間を守る」ことです。時間を守ることの大切さは誰もが感じていますが、なかなか状況に応じて守れない時もあります。ですが「あとで・・」とか「まあいいか・・」にならないこと、家庭においても夜寝る時間、起きる時間、友達との約束時間、遊びの時間と食事の時間などメリハリをつけ、きっちり守る必要があります。完全無欠になる事ではなく大切なことは、時間を意識して行動する癖がついているかどうかです。ゆっくりでいい時、時間を気にしなくていい時もありますが、時間の意識が持てなければ、時間を守る時とそうでなくてもいい時の区別は
ついていきません。時間を守ることは自立の一歩であり、これも人と人とのコミニュケーションや信頼感にもつながりますね。
そして「整理整頓」です。この整理整頓の習慣化からは「体系化する力」「リズム感覚」「取捨選択の眼力」の3つを育成すると言われています。いずれも勉強や社会に出てからも必要なことです。
この必要なことのベースが幼児期からの習慣によってより強固になっていくのです。
例えば家に帰って来て、靴を揃えない。そのために、毎度靴を揃えさせているが、言わなければやらない。いったいいつまで言い続ければいいのか。」と言う場合、習慣化するためには、場当たり的に指摘しても直らず、文脈を作ると良いのです。
「もう一度靴を履かせて、玄関の外へ出て、『ただいま』からやり直し」をさせるのです。これが文脈なのだそうです。
つまり何事も、その場面だけを指摘しても解決しないのです。その前の状態から一連の”流れ”を作って正していくと習慣化されていくようです。それをただ「靴を揃えなさい!」と毎日言っても「『靴を揃えなさい』と言われたら揃える」という行動パターンが習慣化されるだけなのです。はじめはいやいやながらかもしれませんが、言われなくてもやるように、習慣化されていくのです。
衣服は畳んで終わりでなく、どうするのかまで。本を読み終えたらもとにもどしてから次の本を出す。お片づけも、片付けた次の行動までを一つの流れとし、出来なかったらまた片付けからやるのです。決められた所にできなかった場合は、最初からやるのです。
最初にも言ったように、幼児期の習慣形成は非常に大切です。親の根気や忍耐も必要だと思います。ですがその時期にどのような習慣が作られたか、それによって人格が形成されるといってもいいでしょう。もう一度基本的なあり方を振り返り、実践してみて頂きたいと思います。